深まる理解❕

昨年末の23日、たつの市川西地区が、文部科学省から全国119番目の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けました。
兵庫県では神戸の北野、篠山の2ヶ所、但馬の出石と大屋に次いで6番目ですが、播磨地方では唯一選定され、その意義は極めて大きいと思います。
指定をチャンスとして、いろいろなイベント等が計画されているようですが、先日の22日『学んで歩こう重伝建』のタイトルで、歴史文化資料館の新宮館長の講演を拝聴する機会がありました。皆さんの関心の高さと、将来への期待の大きさからか、ホールは聴衆で埋まりました。
江戸時代の風情を残す商家町と、醤油の香り立つ醸造町としての貴重な景観が評価され、選定されましたが、もうひとつの本市の魅力が、貴重な中世の城下町の佇まいです。❗️
最も古い絵図によると、城に近い南西側の武家地と、南側の町人地に区分され、主な通りや水路などの当時の町割りの様子を知ることができます。
16世紀後半に始まった醤油醸造は、軟水の揖保川の水と豊富な大豆や小麦、そして瀬戸内海の塩を主原料に、発展を遂げてきました。水運にも恵まれ、淡口醤油の本場として確固たる地位を築き、今日を迎えています。
郷土出身の映画監督前田さんは、龍野の町を『日本の古いまちの良いところを、まんべんなく取り入れた、きれいな幕の内弁当のような町だ。町の佇まいの美しさは、地形にも恵まれて、全国でも屈指であろう。』と懐古しています。まさに、多彩な姿こそがたつのの魅力です。長年の努力によって、少しずつ観光客も増加しています。
数百年にわたって紡がれ、継承された歴史、文化、伝統を守りながら、将来に向かってさらに磨きをかけ、おもてなしの心で、楽しくまちづくが推進されることを、大いに期待したいと思います❕感謝。