また一歩前進❕
今年最初の重要伝統的建造物群地区訪問で、石川県輪島市の黒島地区の北前船船主集落を訪ね、99ヶ所目というご報告をしました。その後、この度100ヶ所目を達成しました。
今回は、平成29年11月28日、117番目に選定された、大分県国東半島の付け根に位置する杵築市です。
杵築城は別府湾に臨み交通の要衝であったために、譜代である松平氏が、明治まで藩主を勤めた。
この城下に発達した南台と北台は、上層藩士の居住区であったが、明治以降に武家屋敷は衰退する。幸い藺草産業が盛んで、豊かな農家や商人が武家屋敷の保全に尽力し、往時の歴史的街並みが残された。
約16ヘクタールに及ぶ保存地区は、家老などの屋敷で、平均敷地面積は300坪を超える。
必見は、北台に聳える大原邸です。堂々たる長屋門をくぐると、正面に入り母屋茅葺きの玄関式台が、迎えてくれます。質実剛健な趣は、大原家の格式の高さを示すものでしょう。
2つの台地の間の幹線道路沿いに、商店が建ち並び観光客で賑わっています。広々とした空間が高台の武家屋敷とも調和し、指定から間もないが、将来楽しみなまちづくりを期待してます。
記念すべき100ヶ所目に期待して訪れた杵築は、同じ城下町としてのたつの市にとって、極めて示唆に富むものと、感銘を受けました。
0コメント