117ヶ所訪問続行中❗️
以前に温故知新でご報告した通り、時間ができれば、国内の重要伝統的建造物群保存地区を訪ねる旅を続けていると言う、お話しをさせていただきました。
その続編として、この度成田市を訪問する機会に恵まれ、千葉県で唯一の重伝建地区である香取市佐原地区を、93番目の訪問先に選びました。
茨城県の霞ヶ浦の南側の利根川の畔のこの街は、濃口醤油の本場銚子に隣接し、醤油製造が盛んなことから、たつの市と同様に、全国醤油サミット協議会に参加していただいています。
利根川を利用した水運によって、栄えた商家群が集積し、小江戸として観光客の注目を集めています。また江戸時代に、我が国初の実測全国地図を作成した伊能忠敬が婿入りし、勉学に励んだ場所で、旧宅が保存されています。地球一周に当たる3万5千キロメートルを踏破し、心血を注いだ大日本全図は、国宝に指定されています。
街の中心を流れる、幅30メートルほどの小野川の緩やかな流れの中を、観光船が行き交い、両岸には江戸、明治、大正時代の建築物が軒を連ね、往時の繁栄ぶりを競っています。
この保全の取り組みが評価され、平成8年に関東で最初の重伝建指定を受け、現在も改修作業が推進されています。なかでも、江戸時代の中村屋、醤油製造の正上、観光案内所の三菱館(銀行)等、必見です。ロケ地としても有名で、小江戸と呼ぶにふさわしい風情を漂わせています。そして、出会う地元の方々は、観光客を見ると気軽に声を掛けてこられ、おもてなしの心満載です。是非一度お訪ねされることをお薦めします。
小京都たつの市も、重要伝統的建造物群保存地区への取り組みを加速し、118番目の指定を受けられるように、そしてふるさとの誇りとして、多くの方々に愉しんでいただけるまちづくりを期待したいと思います。因みに、第8回目の全国醤油サミットは、香取市で開催される予定です。
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