ふるさとのシンボル赤とんぼ荘

ライトアップに映える聚遠亭の🍁も見頃を迎えていますので、是非お訪ねいただければと思います。
去る11月18日、ふるさとのシンボル的存在の一つである赤とんぼ荘の運営方針について、意見交換会が開催されたとの新聞報道がありました。
所有者であるたつの市は、指定管理者すなわち運営者が決まらなかったので、来年4月以降営業を休止し、今後は喫茶店やギャラリーとして、1年間暫定使用しながら利活用を協議する、との説明だったようです。
まず不思議に思うのは、意見交換会の趣旨でありながら、すでに来年度から休業し、その方針を単に報告する会だった点です。
さらに第2点は、指定管理期間の違いです。志んぐ荘、赤とんぼ荘ともに、同じ法人に指定管理をお願いしているのにも拘わらず、志んぐ荘は期間5年、一方赤とんぼ荘は1年と短期間に設定されています。1年間で黒字化を達成するのは至難の業で、3~5年の猶予が必要です。なぜ1年に設定したのか理解できません。
そして第3点は、赤字額が多い志んぐ荘について、地元の皆様の熱意によって支えられていると、市幹部が言及したようですが、旧龍野市特に龍野地区の人々の赤とんぼ荘への愛着と熱意を軽視する発言です。
第4点は、指定管理者の決定手続きが準備不足です。
通常は1年以上も前から検討委員会を立ち上げ、利用者のニーズや設備の改善を検討し、今後のビジョンを示して、条件整備を行った上で、管理者募集に踏み切ります。今回、所有者であるたつの市のビジョンや取り組み過程が明示されていないことが心配です。
そして、最も重要なことは、トップのマネージメント力です。明確なビジョンを示して、トップセールスで陣頭に立つ覚悟が必要です。
昨年末、重要伝統的建造物群保存地区【重伝建地区】の指定を受け、観光交流人口も増加傾向にあり、新しい店舗も開店する状況を踏まえると、街の中心部の宿泊施設の需要は確実に高まっています。
お客さまのニーズにマッチした客室の洋室化、バストイレの改修等のリニューアルを早急に実施し、再び日本全国に向けて、ふるさとたつのの魅力発信基地としての役割を果たすことを期待してます❕