「市民歴史講座」最終回❗️

「たつの史最前線」と銘打って、昨年6月~今年3まで計10回におよぶ歴史探訪が、3月9日をもって幕を閉じました。
古代から近代に至る、たつの市の通史的最新歴史情報を、5人の職員手づくりで企画されました。素晴らしい取り組みに、敬意を表します。
やむを得ず1回欠席し、皆勤賞はいただけませんでしたが、残り9回全て興味深く拝聴しました。その都度、小生のオフィシャルサイトで、公開しましたが、最終回は「未来へ届ける歴史文化遺産」と題し、たつの市の歴史文化行政の責任者である岸本文化財課長が、40年の実績と経験をもとに、今までにも増して熱弁をふるわれました。
自然豊かな播磨平野を、南北に貫く悠久の流れ揖保川のほとりに、花開いた多様な文化は、大地の恵みに育まれながら、魅力ある文化遺産を紡いできました。
現在たつの市に登録もしくは指定されている文化財は96件を数え、内国指定は10件、国登録は4件と、その豊富さに驚きます❗️
埋蔵されている古墳群をはじめ賀茂神社などの建築物、仏像、絵画、動植物に至る多様な文化財が指定され、大切に維持保全されています。
文化財の保存はその価値を持続し、地域の資源として活用することが求められ、同時に次世代に確かに継承することがとても重要です。
しかしながら、深刻な人口減少社会を迎え、担い手の確保が難しく、文化財滅失の危機が訪れると危惧されます。
人々の営みの蓄積である文化を継承保存するためには、お互いに危機感を共有し、歴史を活かしたまちづくりを進めること、地域の宝は地域で守り、さらに磨きをかけて活用することが大切だと力説されました。
まったく同感で、鋭い指摘に敬服するばかりです。たつの市においても、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区の指定を一日も早く受けて、城下町の風情や醸造文化の香りを未来に残し、往時の賑わいを復活したいと念願しています。