近代化への礎❗️
たつの市立歴史文化資料館において、11月25日まで開催中の『たつのに鉄道がやってきた。』特別展を訪ね、たつの市の近代化への歩みに想いを巡らせました。
150年前の明治維新から5年後に、我が国初の鉄道が、新橋~横浜間で開業したことは周知の事実ですが、起点の新橋駅が龍野、仙台、会津の各藩邸の跡地に建設され、欧米の最新技術を導入し、急速に近代化が進められました。中でも鉄道の敷設開業は、その象徴となったのです。
たつのの鉄道史は、明治22年11月に、姫路より西伸し、私鉄として山陽鉄道龍野駅の開業に始まります。 さらに、42年後の昭和6年に現在の姫新線本龍野駅が開業しました。
特に、山陽鉄道の敷設がスピーディーに進められた要因の第一は、私鉄として民間活
力を十分に生かせたこと、第二に、築城で培われた土木技術が、鉄道敷設に適していたとのことらしい⁉️
本格的な鉄道網の整備によって、人々の移動はもちろん、物流も活発化し、輸送力を生かした地場産業の振興や、観光交流の促進等、絶大な役割を果たし、日本の近代化、工業化に大きく貢献することになったのです。開業当時の記録によると、網干駅の利用客が1127人に対し、龍野駅が1775人と上回り、龍野の賑わいぶりをうかがえます。そして、今日の世界有数の経済、技術大国日本の礎を築いたと、確信することができる意義深い特別展です。是非ご覧いただきたいと思います。
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