悲しいお別れ

小生が師と仰ぎ、人生の拠りどころである揖保町門前の宝林禅寺の西村古珠和尚が、12日坐禅に励みながら、遷化されました。
約2年数ヶ月前、スキルス性胃ガンと診断され、しかも転移もみられたため、医師からは余命数ヶ月と告知されたそうです。
覚悟を決めて、唯一残された抗がん剤治療に専念するため入院、夜中に坐禅を組ながら、お釈迦様の説かれた諸行無常の真意を悟られたそうです。
その後、大燈国師の生誕地に相応しい活動を展開するために、顕彰会を立ち上げ、紙芝居や絵本の作成、国師の足跡をたどる書写山徒歩拝登、機関誌の発行、大本山大徳寺参詣など、長年温めてこられた夢を実現され、多くの人々を感動へと導かれました。
不治の病魔におかされながら、挫けず希望を持ち、奮闘される和尚さんを支えたのが、『四弘誓願』です。紹介します。
①いろんな人がいるけれど、今日一日やさしい心でいよう。
②いろんなことがあるけれど、今日一日明るい心でいよう。
③この道は遠いけれど、今日一日一歩進もう。
④何があっても大丈夫、何がなくても大丈夫。今日一日笑顔でいよう。
この遺訓を大切に、実践に努めたいとあらためて、痛感する次第です。感謝。